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任意売却とはどのようなもの?競売との違いをわかりやすく解説!

公開日:2022/10/15

住宅ローンが支払えなくなった場合、大事にしている家を手放さなければならない状況になる場合があります。そのときに、競売や任意売却の手続きを行う人がいると思います。ところで、みなさんは「任意売却」と「競売」の違いをご存じでしょうか?この記事では、任意売却の説明、任意売却と競売との違いについて解説します。

そもそも任意売却とは

最初にここでは「任意売却」の意味、メリット・デメリットについて紹介します。任意売却について一緒に勉強していきましょう。

任意売却とは?

任意売却とは、住宅ローンの返済ができなくなった場合などに金融機関の合意を得て、不動産を売却することをいいます。

たとえば、マイホームを購入したが家庭の事情などの理由によりローンの返済が困難となり、家を売却しようか悩まれている人がいたとします。基本的には、ローンの支払いが残っている状態で家を売却することはできません。しかし、任意売却の制度を使うと、ローン残債に関係なく家を売却することが可能となります。

任意売却のメリット

任意売却のメリットとして、以下の3つがあります。1つ目は、プライバシーが守られている点です。任意売却の場合は、通常の不動産売却と同じ手順で売り出されますので、所有者の経済的な事情が知られません。一方で、競売の場合はインターネットで公告されるため、競売物件として知り合いに知られる可能性があります。

2つ目は、競売と比較して売却額が高くなる傾向にあります。任意売却は市場価格で売却できるため価格に納得したうえで売却することが可能です

3つ目は、の明け渡しや売却時にこちらの希望を伝えることができる点です。任意売却は物件の明け渡しの希望する日程を伝えることができるため、こちらの予定に合わせることができます。

任意売却のデメリット

ここまでは、任意売却のメリットについて紹介しました。一方で、任意売却には少なからずデメリットとなる点があるのも事実です。ここからは、任意売却のデメリットとして以下の3つを紹介します。

1つ目は、競売よりも手間がかかることです。競売の場合は手続きを裁判所が行いますが、任意売却は債務者自身が行います。そのため、金融機関との交渉や不動産業者と売却手続きなどを行う必要があるため、手間と労力がかかります。

2つ目は、ローンの滞納が必要であることです。任意売却では、最低3ヶ月間はローンを滞納する必要があります。しかし、一定期間ローンを滞納すると個人の信用情報に傷がつき、ブラックリストに載る可能性があるため、注意が必要です。

3つ目は、競売になる可能性があることです。競売の状態で任意売却をした場合、競売が完了する前までに任意売却を終える必要があります。競売の当日までに任意売却を行わないと、不動産が競売にかけられる可能性があるため注意しなければなりません。

競売との違い

ここからは、任意売却と競売との違いについて紹介していきます。任意売却と競売はプライバシーの点や意思決定の部分などで異なるため、一緒に見ていきましょう。

プライバシーの点

競売は自宅だった場所にたくさんの業者の人が出入りをします。競売の手続きでは裁判所を通すため裁判所の関係者の出入りもあります。このような業者の人達が出入りをしていると、近所の人達に自身の状況が知られる可能性があります。

また、競売の情報はインターネット上で公開されるため、プライバシーが守られにくいです。一方で任意売却は、通常の不動産会社を経由して行われるため、関係者の出入りが少なく、精神的に余裕をもって売却の手続きを行うことができます。

意思決定の点

競売は色々な決定を裁判所や銀行などが行うため、自分の意志が反映されにくい場合があります。退去する日程を自分で決めることができない場合があるため、退去の日程がこちらの都合に合わなかったら、住居を失う可能性があります。

任意売却の場合、買い手が決まれば通常の不動産売却と同様に、自身で退去する日程を決めることができます。その点では、任意売却の方がこちらの意思が反映されやすいです。

競売を避け、任意売却を行うための条件

任意売却は競売よりもメリットが多いですが、任意売却を行うことは簡単ではありません。ここでは、任意売却を行うための条件について紹介します。

競売当日までに開始

競売が始まってしまうと、任意売却をすることはできなくなります。そのため、競売の前日までに任意売却を開始することが、手続きを進めるうえで重要になります。

競売開始から期間入札通知という通知が届くと、物件の公開が開始されるため、競売の開始までに時間が無くなってきます。この入札通知が届いたら競売を避け、任意売却の手続きを進める必要があります。

まとめ

この記事では任意売却の意味、競売との違いなどについて紹介してきました。住宅ローンを返済していても不測の事態が訪れ、ローンの支払いができなくなる可能性は、誰にでも十分考えられます。

そのときに、競売よりも任意売却で手続きを進めると、こちらはメリットを受けやすくなります。不動産業者などの専門性の高い人と上手に連携して手続きを進め、上手に任意売却することが必要です。もし、任意売却するときはこの記事を参考にしてみてください。

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